桜マニアの家族に「一生に一度は見ておいたほうが良い。」と勧められるも、年度初めのこの時期に仕事を休んで出かける勇気がないまま、いつか見てみたいとあこがれの桜でした。今年は思い切って休みをとり、4月14日雨予報でしたが、深夜に自宅を出ました。滝桜の公園のゲートが朝6時に開くので、開場と同時に入場しました。
三春の滝桜は国の天然記念物に指定されたベニシダレザクラの銘木です。小雨の中、静かに滝桜は立っていました。満開の枝は広がって、しずくが流れるみたいに咲いていました。1000年以上世の中を見てきた桜に圧倒されました。1時間くらい雨の中で桜を見ていました。
「朝の三春滝桜」
「ライトアップした三春滝桜」
三春町のお隣の郡山市、本宮市にも素晴らしい桜があるので、一回り見学し、夕方再び滝桜の公園に戻りました。雨はすっかり止んで、冷たい風が吹いていましたが、大型バスもきていましたし、次々に車で来訪する観光客が大勢いました。夕方6時からライトアップなので、30分くらい前から見ていました。空は夕焼けに染まり、また違う趣の桜を見ました。暗やみが近づく中で下からの白いライトに浮かび上があがる滝桜は妖艶で素晴らしかったです。帰りに三春町のご当地グルメ「三春グルメンチ」をいただきました。
「天神夫婦桜」
「塩ノ崎の大桜」
翌日、浜通りに足を延ばしました。途中、田村市の農産物直売所「ふぁせるたむら」に立ち寄り、「福島桃の恵み」と「黄金桃サイダー」というJAが販売しているおいしい缶ジュースをお土産用に箱買いしました。滝桜公園の土産物売り場では1本ずつ販売していたので、まとめ買いできるJAの直売所に立ち寄ることができてよかったです。三春の滝桜の孫苗も売っていましたが、育てられそうもないので断念しました。大熊町を通って、富岡町「夜の森桜の並木」を見に行きました。道すがら、ゲートの先に手つかずに民家が残る景色も目にしました。夜の森の桜はソメイヨシノです。散り始めで花吹雪の少し手前でした。帰還困難区域が解除され、コロナ禍を過ぎてやっと多くの人の目に触れることができること、嬉しそうに風に揺れていると思われました。平日の昼間で、駐車場は車がまばらでしたが、観光の人らしきグループも少し見られました。
ソメイヨシノはどこでも見られるのですが、夜の森の桜のトンネルは10年以上の長い間、人に見られることなく毎年咲いていた桜だと思うと、その分もいっぱい、見ておきたい思いに駆られました。素晴らしい桜並木でした。
最後に小名浜港の近くのいわき三崎公園の桜を見ました。広い公園にたくさんの桜が満開でした。桜は自宅の近くでも見られますが、福島の桜は特別美しいのでぜひ見に行ってください。
「富岡町夜の森桜並木」
「いわき三崎公園」