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2025/06/30

ふくしまの食相談センター メールマガジンVol.32

【お知らせ】:第2回視察会のご案内 ―東日本大震災・原子力災害「伝承館」と震災遺構「請戸小学校」周辺―

【今月のテーマ】:只見線沿線の旅

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【第2回視察会のご案内】

2025年9月13日(土)第2回視察会を開催します。今回は東日本大震災・原子力災害「伝承館」と震災遺構「請戸小学校」、柴栄水産@請戸港、浅野撚糸 *タオル工場・KEY’S CAFÉ福島を視察します。詳しくは添付資料をご覧ください。

視察会の案内書はこちら

参加を希望される方は、fukushima@zenso.or.jpまで、氏名、ご所属、電話番号を添えてお申込みください。

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【只見線沿線の旅】

2年前、ふとテレビをつけたところ、「呑み鉄本線日本旅 只見線」の番組が始まるタイミングでした。実は2023年1月に当センターの勉強会で、只見町の合同会社ねっか代表取締役社長の脇坂斉弘氏より「次代をつなぐ、米焼酎を通じた地域つくり」をテーマで、また3月の第1回高校生交流会においてもご講演いただいたことで、只見を是非訪れたいと思っていました。番組は、只見線が2011年の豪雨により一部不通となり2022年秋に10年ぶりに全線開通したことから、その記念として俳優の六角精児さんが会津若松駅から小出駅までを旅するものでした。番組の季節は5~6月頃、車窓から見える美しい若葉やゆったりと流れる只見川の景色に圧倒され、只見への思いを新たにしました。

それが、この5月、実現しました!会津若松駅から田子倉ダムまでの車の旅でした。走り出してまもなく、水を張った田植えをしたばかりの田んぼなど、のどかな田園風景が広がっていました。深刻な米不足と高値が連日報じられるなか、米作り農家の方のご苦労を思いながら、今年は天候に恵まれ実り多い秋が迎えられるようにと祈らずにはいられません。

 

車は只見町をめざして走り、三島町、第一只見川橋梁ビューポイントでは、絶景と言われる新緑の中のアーチ型鉄橋を、その後は、只見川に沿った只見線、鉄橋などを間近にみることができました。この間に、只見川にいくつものダムがありました。豪雪地帯で豊富な水資源があるにもかかわらず、只見川の流れはとても穏やかであることの理由が理解できました。ネット検索すると、戦後復興を支える水力発電施設として、只見川流域の町村に多くのダムが建設されたことがわかりました。

☆第一只見川橋梁ビューポイント

 

☆田子倉ダム

只見駅を過ぎて、田子倉ダムに到着、遠方に残雪が残る山々を見ながら、少し戻って柳津で一泊しました。この間、満開を少し過ぎた山桜や鮮やかな水仙、素晴らしい新緑を満喫することができましたが、春ばかりでなく、夏には水温の低い雪解け水と周りの空気との気温差で発生する川霧、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年中、四季折々の絶景をみることができることを地元の方からお聞きしました。

 

そして、自然の景色と共に、会津に伝わる料理も堪能することができました。1つは、12月の学習会で、料理研究家の野崎様より教えていただいた「こづゆ」です。お店の方の説明では、「こづゆ」は冠婚葬祭や正月などの晴れの日に食される郷土料理として定着していること、「こづゆ」は底の浅い椀に盛られているが、それは、客人に「何杯でもお代わりをどうぞ」という会津の人々の精一杯のおもてなしであるとのことでした。お椀には、数種類の野菜、糸こんにゃく、キクラゲ、かわいい玉麩など、多くの種類の具が色どりよく盛られていました。

 

もう一つは、「今、採ってきたばかり」というアスパラガスの天ぷらです。冷涼な気候を利用した会津産のアスパラガスはみずみずしさと甘みがあり、とても美味しくいただきました。道の駅やお店に寄り、日本酒、農産物、お菓子、保存食など購入して帰途につきました。自然の豊かさ、美しさと、美味しい料理、そしてそれらを大切にする地元の方の思いに触れた旅でしたが、この間に、一度も只見線を走る電車をみることはできなかったのは残念でした。これは次回の旅の持ち越しといたします。

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【編集後記】

今回は当センターに勤務する相談員が、実際に只見線沿線を旅した時の素晴らしい風景と美味しい郷土料理をご紹介しました。みなさまも一度訪れてはいかがでしょうか。次回メルマガVol.33は7月末に配信予定です。

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