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1.第1回コミュタン福島、ホップジャパン視察会に参加して(2024年8月24日)
2.第13回環境放射能除染学会研究発表会に参加して(2024年9月4日、5日)
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【視察会のご案内】
2024年10月25日(金)「福島第一原子力発電所」 視察会を行います。今回は3時間半のフルコースで、処理水の海洋放出が始まる中、処理水を用いた海洋生物飼育試験施設、5号機6号機前のグリーンデッキにも降車し、処理水放出の説明を受ける予定です。
詳しくは添付資料をご覧ください。参加を希望される方は、fukushima@zenso.or.jp まで、氏名、ご所属、電話番号を添えてご連絡ください。(締め切り:9月30日)
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1.第1回コミュタン福島、ホップジャパン視察会に参加して
8月24日(土)第1回視察会、午前の訪問先は、福島県環境創造センター(愛称:コミュタン福島)でした。パンフレットに「原子力災害からのふくしまの歩みを知って、学んで、環境との共生を共に考える。ふくしまだからこそできる未来の姿を描く。あなたはどんなふくしまを描きますか?」とあり、本当に描くことが出来るのか、少し緊張しながら見学が始まりました。
最初に案内されたシアターでは、複合災害により日常を奪われた方々の復興の歩みを振り返り、現状の課題と未来を分かり易く伝えていて、場面ごとに頼もしさとともに虚しさも感じました。広い館内には放射性物質や放射線を学ぶコーナーもあり、夏休み中であったため、親子で体験しながら楽しく情報を学んでいる姿が印象的でした。原子力に代わる新しいエネルギーや自然環境について学ぶコーナーがあり、持続可能な社会へのイメージを描きつつ、自然との共存共栄の大変さも学びました。全国に2つしかない全球型ドームシアター、宇宙からみたリアルタイムの地球の姿を体験できるコーナーもあり、館内を案内されたアテンドの解説も素晴らしく、再度訪れてみたいと心を動かされました。コミュタン福島を見学後、会議室を借りて放射線リスクコミュニケーション相談員支援センターの方々と活発な意見交換をしました。放射線に関する相談が受けられることを知り、今後活用したいなどの意見も出て、30分では時間が足りないくらいでした。
午後からの施設見学は、震災の影響で一時避難地域となった福島県田村市の公共施設を一部改修して開設されたクラフトビール工場でした。ビールはホップの収穫にもこだわりがあり、クラフトビールを軸にして、地域の人々とのコミュニティを形成して循環型地域社会を目指して活動される姿が印象的でした。見学後にみんなで冷たいクラフトビールを試飲し、帰りのバスはほろ酔い気分で、ぐっすり寝て帰りました。
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2.第13回環境放射能除染学会研究発表会に参加して
第13回環境放射能除染学会研究会発表会が9月4日、5日に、「いわき市立中央公民館(いわき市文化センター)」で開催され、ふくしまの食相談センターは福島県の環境再生や復興に貢献するNPO団体や市民、研究機関等の活動状況をプレゼンする企画展示に参加しました。
当日は、本センターの日頃の活動や取組みを紹介するとともに、2024年3月に東京で開催した「第2回 高校生から学ぶ ふくしまの今とこれから」についてのポスター展示を行いました。特に、このイベントは福島の復興に向けて活動する高校生の発表を通じて、次世代層が交流する集いとして行われたもので、“福島県内4校、東京都内1校の高校生に加えて、慶応大学橋口ゼミ、帝京大学大谷ゼミ、東京すし和食専門学校の学生なども参加して交流を深めた様子”を紹介すると、「素晴らしい取り組みだ」と沢山の評価をいただきました。また、展示会場で同イベント参加者と再会する機会もあり、私たちの取り組みが徐々に広がりつつあると実感できたことが最大の収穫でした。今後もこの様な機会を通じて多くの皆さんとの交流を深めたいと思います。
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【編集後記】
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれますが、今年は厳しい残暑が続いています。8月~10月の間、ふくしまの食相談センターでは視察会3回、環境放射能除染学会、東京都くらしフェスタなど、イベントが続きます。次回のメルマガは、第2回視察会(飯舘みらい発電所、除去土壌の再生利用実証事業など)、第3回視察会(福島第一原子力発電所)について、11月末に配信予定です。