テーマ 『全国屈指の水産県宮城県』
- 宮城県の水産業の現状
- 主な水産加工品と消費拡大への取組み
- 安全安心への取組
- 相談員からのメッセージ
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【お知らせ】
来年3月16日(土)に「第2回 高校生から学ぶ ふくしまの今とこれから」を開催します。
今年度は、福島県内の高校生に加え、都内の高校生による取組みも紹介します。また、高校生の発表について大学生や専門学校生から意見やコメントを貰う機会を設けることで、次世代層間の交流の場とします。(詳細は、当センターHP「お知らせ・ニュースリリース」をご覧ください)
参加ご希望の方は、①お名前、②ご所属、③連絡先(メールアドレスor電話番号)を明記の上、fukushima@zenso.or.jpまでお申し込み下さい。(締め切り:2024年3月1日)
・日時:2024年3月16日(土)10:00-11:15[講演会]、13:00-15:40[発表会・意見交換会]
・会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 501号室[定員150名・参加無料]
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1.宮城県の水産業の現状
宮城県の漁業生産量は、東日本大震災前の平成22年までは北海道に次ぐ全国第2位、漁業算出額は全国第5位を誇っていました。震災により漁業生産は大きく落ち込みましたが、
復旧・復興が進み、令和2年の漁業生産量・漁業産出額は全国第4位となっています。
近年、サンマなどの冷水性魚種の水揚量が減少する一方で、ガザミ(ワタリガニ)など震災後に水揚量が増加した魚種もあり、海洋環境の変化などにより水揚魚種の変化が見られています。
◆宮城県HP 「宮城の水産業〔令和5年版〕」
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/suishin/miyaginosuisangyou2019.html
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2.主な水産加工品と消費拡大への取組み
海の幸の宝庫である宮城県では、古くから水産加工業が有力な地場産業として発展してきました。震災により生産量は大きく落ち込みましたが、令和3年には冷凍食品や塩蔵品など多くの品目で全国上位の生産量を誇るまでに回復しています。
宮城県では、特に水産加工品の新商品の開発や改良を促進し、商品の消費拡大を図ることを目的に昭和49年度から「水産加工品品評会」を開催しています。ちなみに、有名なかまぼこ類は全国4位、冷凍の水産物加工食品とタラやスケトウダラの塩蔵品は全国1位の生産量です。また、毎月第3水曜日は「みやぎ水産の日」と定めて、これらの地場産品をPRして消費拡大に取り組んでいます。
◆宮城県HP 「宮城の水産業〔令和5年版〕」
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/suishin/miyaginosuisangyou2019.html
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3.安全安心への取組み
新鮮な魚介類を魚市場から食卓に届けるため、生産者から小売店までの各段階で様々な取組みが行われています。放射性物質については、放射性セシウム濃度100Bq/kgを超える水産物を市場に流通させないため、県内の各魚市場に放射能簡易検査機器を導入し、水揚げされた水産物の検査を行っています。検査結果は宮城県のホームページなどで公開しています。
令和5年12月7日~12月15日の期間では、水産物124点(22品目)の検査を実施し、すべて基準値以下で、安全性に問題ないことが確認されました。
◆宮城県HP食産業振興課「宮城県内の農林水産物放射能測定結果について(令和5年12月20日発表)」
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/syokushin/nuclear-index.html
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4.相談員からのメッセージ
宮城は美味しい海鮮の宝庫ですが、とりわけ「金華さば」の美味しさは忘れられません。金華さばは、金華山沖で漁獲され、石巻港に水揚げされたマサバのうち、一番美味しい時期に漁獲され、脂の乗りが良く、なおかつ厳選された大型のものにのみに与えられる称号です。
金華山沖は黒潮と親潮が混ざり合う最も良質な漁場で、餌となるプランクトンが多いことから、金華さばは回遊魚であるにも関わらず、この海域に住み続けて栄養を蓄え、脂がのった美味しいサバになるのです。金華さばの旬は、9月から1月頃までです。9月を過ぎると脂肪がしっかりとのり、冷たくなった海水でぎゅっと身がしまり風味と美味しさがアップします。醤油をはじくほどの脂がのった金華さばを食べるなら秋から冬がおすすめです。
【お詫び】
11月25日配信のメルマガ臨時号で、「飯舘村」の名称に一部誤字がありましたこと、深くお詫び申し上げます。