山々を彩った紅葉も終わりに近づき、東北、福島県には冬の足音が聞こえてきます。
12月になって冬の気圧配置が続くようになると、季節風が会津に雪をもたらします。
なかでも奥会津は日本屈指の豪雪地帯です。一方、中通りの平地や浜通りでは晴天が
多くなります。浜通りでは平地に雪が積もることはほとんどなく、東北地方の中では
温暖な気候です。
これからの季節はスキーや温泉旅行が楽しめますし、浜通りも観光スポットが多数
あります。感染対策をしながら初冬の福島を満喫するといいですね。
1.イベント参加報告 日本フードサービス協会のバイヤーズ商談会に参加!
11月16日(火)、TOCビル13階展示場で開催された日本フードサービス協会主催
「JFフードサービスバイヤーズ商談会2021」に参加しました。「ふくしまの食相談セ
ンター」が、食品を販売する方及びその先にある消費者一人ひとりに対して、福島県
産農林水産物の放射性物質に関する情報を伝え、福島県産の食品は安全であることを
知ってもらう活動に取り組んでいることを、多くの方に知ってもらうことが目的です。
会場ブースでは、「福島の3種類(コシヒカリ、里山のつぶ、天のつぶ)のお米」
を試食していただいた方々に「ふくしまの食相談センター」の活動を紹介して、50社
近い方々と名刺交換をさせていただきました。なかには、「メルマガ見てるよ」との
嬉しいお声もいただきました。なお、詳細は12月発行予定の『メルマガ臨時号』に
掲載します。
2.農林水産物の魅力をご紹介 福島の美味しいリンゴを食べてみませんか!
「くだもの王国ふくしま」秋の代表格はリンゴで、主力品種は、国内
生産量ナンバーワンのりんごの王様「ふじ」です。福島県は全国5位の
りんごの収穫量を誇ります。
福島県産の「ふじ」は、朝晩の冷え込みと日中の暖かい日差しの寒暖差によって、
甘さが増し、蜜がたっぷり入ります。また、他の産地に比べて、雪が降るのが比較的
遅く、日照時間が長いため、太陽の光をたっぷり浴びて育った「サンふじ」が出来上
がります。着色は若干薄めですが、甘味が強く酸味が少ないため、完熟品としてたい
へん親しまれています。
全国農業協同組合連合会福島県本部HPより
http://www.fs.zennoh.or.jp/product/vegi/furuit/autumun.html
3.放射性物質の除去対策をご紹介 知っておきたい果樹の放射性物質対策
事故直後、放射性物質は雨や雪などと一緒に地面に降っただけでなく、樹木の樹皮
にも付着しました。当時の調査の結果から、放射性物質の果実への移行は根からでは
なく、ほとんどが樹皮からであり、果樹の種類にもよりますが、その量は一万分の一
から千分の一とごくわずか(※)であることがわかりました。そこで、樹皮の除染を行
い出来る限り早く放射線量や果実への影響を減らしました。方法は主に果樹の上の方
から順に下の方に向かって高圧水で洗浄しました。加えて、樹皮の放射性セシウムは
時間の経過とともに減少していき、2013年度以降、すべての果物が基準値以下となり、その多くは不検出です。
出典:福島県研究情報H24放射性関連支援技術情報No.33
「樹皮および土壌から葉および果実への放射性セシウム移行量の解明」
環境省『まんがなすびのギモン』(食品編)より
4.農林水産物のモニタリング結果 リンゴのモニタリング結果
2013年度以降果物のすべてが基準値以下となり、その多くが不検出です。(下表参照)
No | 品目 | 生産
市町村名 |
検出核種・濃度(Bq/kg) | サンプル
採取日 |
結果公表日 | ||
ヨウ素131 | セシウム134 | セシウム137 | |||||
1 | リンゴ | 国見町 | — | 検出せず (<3.8) |
検出せず (<3.6) |
2021-10-12 | 2021-10-15 |
2 | リンゴ | 桑折町 | — | 検出せず (<5.5) |
検出せず (<4.2) |
2021-10-12 | 2021-10-15 |
3 | リンゴ | 伊達市 | — | 検出せず (<5.1) |
検出せず (<3.7) |
2021-10-12 | 2021-10-15 |
出典:福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報 https://www.new-fukushima.jp/result