今月のテーマ: アスパラガス
1.旬の食情報 アスパラガス
2.安心・安全への取組み
3.農林水産物のモニタリング検査結果 アスパラガス(露地、ハウス栽培)
4.相談員からのメッセージ
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1.旬の食情報 アスパラガス
今月は春から夏にかけて収穫されるアスパラガスを取り上げます。
アスパラガスには疲労への抵抗力を強め、疲労回復を早める働きがあるアスパラギン酸(最初にアスパラガスから発見される)を多く含んでおり、またビタミン類やミネラル類、植物繊維も含んでいます。中でも穂先に含まれるルチンには強い抗酸化作用があり、血管を丈夫にしたり血流を改善したりする効果があると言われています。
福島県では会津地方を中心にアスパラガスの生産が盛んです。また長年の研究によって福島県のオリジナル品種を開発していますので以下にご紹介します。
☆福島県オリジナル品種
・ふくきたる
春の萌芽が早く、太くて食べごたえのあるものが多いので、いち早く旬な味覚を味わうことができます。
・ハルキタル
食感が柔らかく、生産物の揃いが良いグリーンアスパラガスです。
・はるむらさきエフ
収穫若茎の色が紫色で、グリーンアスパラガスと比較して甘みが強く、軟らかい食感があります。また、ポリフェノールのルチンやアントシアニンがいっぱいです。
◆福島県 ふくしまがおいしい理由
https://www.new-fukushima.jp/pdf/fukushima_oishi_wake.pdf
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2.安心・安全への取組み
福島県では、農林水産物の「ブランド力強化推進方針」を策定しています。具体的には、市場ニーズを把握して生産から流通・消費まで一体的な計画による「福島ならでは」の取組によって、高付加価値化や生産力強化等を通じたブランド力の底上げを目指しています。
中でも「会津のアスパラガス」は、「県北のモモ」「いわきのネギ」と共に、重点3品目に選定されています。
◆福島県 農林水産部事業計画書
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/36005b/norinkikaku5.html
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3.農林水産物のモニタリング結果 アスパラガス(露地、ハウス栽培)
福島県では食品中の放射性物質のモニタリング検査の結果をホームページで公開しています。令和4年4月1日から令和5年3月29日までの間に検査されたアスパラガスの検査数は34点、うちハウス栽培は25件で、全ての検体において放射性セシウムは検出されませんでした。
◆福島県 農林水産物・加工食品モニタリング情報
https://www.new-fukushima.jp/result
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4.相談員からのメッセージ
アスパラガスは輸入も増え一年中販売されていますが、国産のアスパラガスは春から夏が収穫期です。
アスパラガスは江戸時代に日本に入って来たと言われています。茎の部分は観賞用にもなります。食用のアスパラガスは種あるいは苗を植えた後、2年から3年かけて株が成長し、概ね3年目に収穫期を迎えます。収穫後は夏から秋にかけて茎が伸びて成長し、冬は株が地中にしっかり根をはって養分を蓄え春の萌芽に備えます。
グリーンアスパラガスは、それだけで食べても瑞々しい食感とほのかな甘みがあって美味しいのですが、他の食材と一緒に炒め物や揚げ物にもでき、重宝する食材です。また、これからの時期、店頭に生のホワイトアスパラガスを見つけたら、さっと茹でて少しほろ苦い独特の食感を味わってみるのも良いと思います。
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【編集後記】
東日本大震災から12年が経ちましたが、福島県の農林水産業に携わる人々の安全・安心への取り組みは緩むことなく続けられています。
ふくしまの食を応援する消費者として、これからも福島県の農産物を積極的に購入していきたいと思います。今春は産地直送便を利用して新鮮なアスパラガスを入手し、春の食卓を彩りたいと思います。