今月のテーマ:梨
1.旬の食情報 梨
2.安全・安心への取り組み 「ふくしま。GAPチャレンジ」で梨の生産者の紹介
3.農林水産物のモニタリング検査結果 梨
4.相談員からのメッセージ
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1.旬の食情報 梨
梨は“くだもの王国ふくしま“を代表する秋の産物です。8月下旬頃から出荷される「幸水」、9月上旬から中旬に出荷される「豊水」、「南水」、「二十世紀」、「あきづき」、10月中旬頃から出荷される「新高」など食感も見た目もさまざまな品種が栽培されています。収穫時期も少しずつ異なるので食べ比べの楽しみもあります。
☆梨の主力品種をご紹介
・幸水(こうすい):シャリシャリとした果肉とさわやかな甘みとジューシーな食味が特徴で、特に親しまれている品種です
・豊水(ほうすい):名の通り果汁がたっぷりで、糖度が高く、酸味とのバランスも良く、果肉が柔らかめであることから、人気の高い品種です
・南水(なんすい):比較的新しい品種で、酸味が少なく糖度が高いことから、甘い梨が好きな方におすすめの品種です
・二十世紀:甘味の中にさわやかな酸味があり、柔らかな果肉は果汁を多く含んでいて、明治時代より栽培されているお馴染みの品種です
・あきづき:2001年に品種登録され、幸水と豊水、新高を掛け合わせて作られており、それぞれの長所を持つフルーティーな香りのある品種です
・新高(にいたか):酸味の少ない甘さと芳醇な香り、超特大で長期間保存が可能な品種です
☆福島の梨がおいしい理由
福島県の梨の産地は、太平洋岸の浜通り地方や、奥羽山脈を西に望む中通り地方に広く分布しています。おいしさの秘密は、これらの地域に共通している、温暖な気候や豊かな水、独特な粘土質の土壌などの自然環境が、梨の生育に適しているからです。
◆福島県 ふくしまがおいしい理由
https://www.new-fukushima.jp/pdf/fukushima_oishi_wake.pdf
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2.安心・安全への取組み 「ふくしま。GAPチャレンジ」で梨の生産者の紹介
福島県ではGAP日本一を目指して様々な取り組みをしています。
GAPとは、Good(良い)Agricultural(農業の)Practice(行い)の略語で、食の安全性を確保し、より良い農業を実践する生産者や団体を第三者が認証する取り組みです。GAP取得により、農業生産者の透明性や信頼性が高まります。
特に福島県では、放射性物質対策を含めたFGAP認証制度を設け、県産品農林水産物の安全の確保、信頼性向上を図っており、GAP取得者をホームページで紹介しております。梨の生産者のみなさまも積極的にGAP取得に取り組んでいます。
◆福島県 ふくしま。GAPチャレンジ
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3.福島県 農林水産物・加工食品モニタリング情報
福島県では、食品中の放射性物質のモニタリング検査の結果を速やかにホームページで公開しています。令和4年4月1日から9月29日までの間に採取された日本梨の検査数は、16点でした。全ての検体において、放射性セシウムは検出されませんでした。
◆福島県 農林水産物・加工食品モニタリング情報
https://www.new-fukushima.jp/result
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4.相談員からのメッセージ
・梨は全体的に丸みがあって、下部にかけてずっしりとしているもの、皮にむらがなく、果肉に張りがあり、硬く締まっていて形の良いものを選ぶのがポイントだそうです。産地毎に収穫時期が異なり、品種の改良もされていたことに生産者の真摯な取組みを感じました。下部と皮近くの糖度が高いと知り、できるだけ皮は薄く剥いて、おいしくいただくことにしました。
・8月下旬から11月上旬頃まで、色々な品種の梨狩りができる農園や他の味覚狩りと一緒に楽しめる農園などがいっぱいあります。お出かけされてみてはいかがでしょうか。
【編集後記】
猛暑の夏も終わり、朝晩の涼しさと、耳をすませば聞こえる虫の音に秋を感じる今日この頃です。
梨の種類の多さに驚くとともに、食べたことのない品種はぜひ食べてみたいと思いました