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2025/09/25

ふくしまの食相談センター メールマガジンVol.35

【お知らせ】:第3回視察会のご案内(2025年11月7日予定)

―中間貯蔵施設、福島廃炉安全工学研究所―

【今月のテーマ】:第2回視察会に参加して(2025年9月13日)

―東日本大震災・原子力災害「伝承館」と震災遺構「請戸小学校」周辺―

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【第3回視察会のご案内】

2025年11月7日(金)第3回視察会を開催します。

今回は日本原子力研究開発機構 福島廃炉安全工学研究所JAEA ANALYSiS LAB. (アナリシスラボ)、中間貯蔵施設を見学予定です。詳しくは添付資料をご覧ください。

第3回視察会の案内書はこちら

参加を希望される方は、fukushima@zenso.or.jpまで、氏名、ご所属、電話番号を添えてお申込みください。(締め切り:10月13日(月)

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【第2回視察会に参加して】(2025年9月13日)

―東日本大震災・原子力災害「伝承館」と震災遺構「請戸小学校」周辺―

残暑が少し和らいだ曇り空の週末、特急ひたち1号でいわき駅に降り立ちました。まず向かったのは「伝承館」。すっきりとした外観の真新しい建物は開館5周年で来館者数40万人を超えているそうです。

プロローグとして、大型スクリーンに映し出された地震、津波、原発事故当時の映像とともに流れるのは故西田敏行さんの福島訛りのナレーション・・・「僕の目の黒いうちに原発事故から復興できんだろうかーー」の言葉に見学前からすでに泣きそうになってしまいます。

館内の「地震とその後の津波の猛威を物語る展示物」や「事故を起こした原発の映像やジオラマ等」によって、福島は世界で初めての複合災害に見舞われた地であることを再認識しました。そこでは毎日4回、地域住民の方々が語り部となって自らの被災体験を話してくださいます。私が聞いた語り部の女性の口からは「そんなに高い津波なんて来るはずないんじゃない?と高を括っていたんです」という自戒を込めた言葉が印象的でした。当たり前の日常が一瞬にして奪われた体験談からは災害を自分事として考えなければとの思いを強く持ちました。お話の最後に「皆さん、防災袋には食べ物よりも下着を入れておいてください、お風呂にはなかなか入れませんよ」と、避難生活を体験されたからこそのアドバイスがありました。周りの人にもシェアしようと思います。

そこからバスで数分の距離にある震災遺構「請戸小学校」はさらに海に近い場所(300m)にありました。津波の高さを示すボードは鉄筋校舎2階部分の床上1mくらいの位置にあり、当然1階の校舎内部は全てが破壊されていました。見学通路を造るため瓦礫は取り除かれたそうですが、唯一震災当時のままという狭い印刷室を覗くと足の踏み場がないどころか、天井までの高さの半分以上が瓦礫で埋め尽くされていました。ただ、救いなのは津波によってこれほど激しく壊された学び舎から児童、先生方全員が無事に避難し、最後に教頭先生が車で避難した数分後に津波が襲来したというのですから、まさに幸運!奇跡!でもこれは先生方の咄嗟の判断、勇気に拠るものと言えるのでしょう。

現場に足を運んで実際に見ることで感じられることが沢山あります。じっくり観るには少々時間が足りなかったと思いながらも、帰りに立ち寄った地元の「柴栄水産」の直売所で“請戸漁港の新鮮な魚貝類”と、震災後に福島にも拠点を進出したタオルメーカー「浅野撚糸」の新工場で“ふわふわのタオル”を沢山買い込み、すっかり満足して帰途へ…いえいえ、ささやかですが福島を応援する気持ちです。

☆震災遺構「請戸小学校」の外観            ☆請戸小学校正面前

☆止まったままの時計       ☆1階教室         ☆印刷室の瓦礫

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【編集後記】

9/13開催の第2回視察会は「いわき駅」集合で、東京駅6時53分発の「特急ひたち1号」で向かいました。帰りは東京駅19時43分着で、長い長い一日でしたが、参加者全員「請戸漁港の新鮮な魚介類」と、「ふわふわタオル」をお土産に大満足の一日でした。次回のメルマガはテーマ未定ですが、10月末配信予定です。

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